簡単な合宿免許
中卒の養成所(現トヨタエ業学園出身者による「豊養会」から、東大出身者の会まで、学歴での切り口も。
トヨタは、こうした組織を積極的に活用する。
洋上セミナーもその一つだ。
風通しの良さを重視するのは、役員でも同じ。
愛知県豊田市の本社に○五年できた本館事務棟十四階。
工場群を見下ろす役員食堂には、四人がけのテーブルが並び、決められた席はない。
役員は来た順に腰掛け、テーブル上のお楯からおのおのがごはんを盛り、食べる。
ゴルフのスコアから仕事上のやりとりまで、はし洋上セミナーで踊りを楽しむトヨタ自動車の社員ら=2006年4月、ふじ丸船上でを持ちながら気軽に取り上げる。
名誉会長のT・S(型も例外ではない。
会長のO・Y)は最近、周囲に「食事後に残って話をする役員が減ったな。
昔はわいわいやって良かったが」と漏らすが、同じ釜の飯を食べるというしきたりは、創業問もないころから変わっていない。
善くも悪くも「金太郎あめ」と評されるトヨタ社員。
まとまって一つの課題に向かう力が、強さの秘訣と四口われ続けてきた。
会社への帰属意識が薄れてきたと言われる現代、トヨタのさまざまな集まりでも、濃密な付き合いは薄れてきた。
だが「中途採用組の同期会をつくったらどうか」と、新たな組織化に動く役員もいる。
十分ほどでまとめた洋上セミナーの記録ビデオは、参加者の感想で締めくくっている。
トヨタ自動車がベースアップ(ベア)を認めるかどうかに、全国の経営者や労働者が注目した。
ニ○○六年三月十四日。
主要メーカーの集中回答日前日。
企業が調子を取り戻し景気回復が鮮明になっていた。
トヨタの労使交渉は夜までもつれこんだ。
今春闘で勇退が既定路線となっていた労組執行委員長の東正元は、背水の陣で臨んでいた。
「満額回答は譲れない」。
東は四年前、「ベァゼロ回答」を受けた時も委員長だった。
「労使に険悪な雰囲気が流れていた」。
トヨタ役員は振り返る。
結果は満額回答。
トヨタはベアではなく「賃金制度改善分」と位置付け、千円の賃金引き上げを認めた。
社長W・Y(例)の「つまずきとなってはいかん」のひと言が、交渉の落としどころをつくった。
専務の立花貞司弱)は回答日の会見で「理屈抜きで出した」と、一カ月間の交渉を総括した。
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